書も積もりし

小説、哲学、雑感など。誤字・脱字が多いのが哀しい

2016-04-12から1日間の記事一覧

過去の駄作の話

そういえば、昔、とてもつまらない小説、名前ははっきりと覚えているが、「ユメナという〈存在〉」という短編小説を書いたことがある。短い話だった。深夜の1日で書き上げて、恥ずかしいことに書き終えると高揚ととても満たされた幸福感に包まれた。だから…

セリーヌ、フランス文学

フェルディナン・セリーヌへの愛が止まらないこの頃である。 去年の冬~春ごろに頑張って?「夜の果てへの旅」を読んで、以来すっかり魅了されてしまっている。それより前に愛好していたヘンリー・ミラーの、長大な文章と自伝的な構成という類似点もあって、…

隣人について――断片の哲学(1)

*隣人について 隣人はすでに、異世界だ。隣人がすでに奥深きワンダーランドなのである。二人といった人間関係(夫婦、兄弟、友人、恋人、医者と患者……)はすでに多様性の世界の可能性を秘めている。ただ、多様性の世界へのベクトルと、それと反対の、一極化…