詩2つ
「同じ」
最近この頃、朝方、幸福、夕方、ズドン。
夜には、プラマイゼロで、このヘビーローテーション
私、いる、いない、いる、幸せ、ある、ない、ある、
形だけの、提出物では、五丁目のお豆腐屋のお嬢さんはおとせない。
声うわずって、私、マリヤ様の聖棺の前で跪き、
そのまま、えんえん、えんえん、えーんえん。
夕方、私、堕ちる、ズドン、ゆえに、それから、
安定し、落ち着き、布団にくるまりゃ、猫もゴロン。
冬の、エンドレス、ヘビーローテーション。
「本日ハ晴天ナリ」
満たされた午後、底にある罪、
寒さ、公園で子どもは泣きじゃくっていた
カラスのような鳴き声、ガラスの街の人々、
俺はこんなもんじゃないって、がらがら声で叫んでた
表明されたものが、全てじゃない
洞窟の中のかがり火にうつった木くずすらも欲望
踊ってたんだろ?
あの夫人とさ
黙ってたんだろ? 根拠の無い顔してさ
囚人たちの、あくる日の会議
日本、中国、パキスタン、
どれも同じだ、国家、不法労働、路地裏、
言葉だけが溜まっていく、苦渋に満ちた顔、
他には何も要りません、だからユダの救済と、
ついでにパウロも赦してください!
いつも、いつも、晴れていた
いくら何でも、いつでも、今日も、晴れていた。