書も積もりし

小説、哲学、雑感など。誤字・脱字が多いのが哀しい

詩二つ

パレード

小人たちは歩く
歯の上 歯車の狭間
そこは 血塗れの
床と 受苦で満ち満ちている
痛みをさしだすのだ 薬に代えてやろう
熱を冷ますための
水滴 ひばりの声

小人たちは踊る
葉の上 樹海の森
水滴が 恍惚を含み
歌は讃えるものとなりて
るるるらら なんて きれい
夢の中を行くのだ 子供たちがいるだろう
光の子供たち
僕ら みんな 待望

痛みと石の上の
水の中のナイフ


(憧れ)

ヘンリー・ミラーのように
甘く 美しく おぞましく 皮肉にみちた
いろどりで
ことばを散りばめたのなら
この世に 新しい財宝が生まれる
だれも 彼のようにはなれないけど

ルイ=フェルディナン・セリーヌのように
黒く 不吉で 汚く 辛辣な
パッションで
沈黙さえも 文の一つさ
Hail! Hail! Hail!
彼を探し出すのだ
でも現代のセリーヌはどこにも見当たらない

交感し、交歓
あるいは ただの直進
彼らを出来させるのは
この手の上で あるいは
純粋な白紙のもとに
血の印を交わそう
文王の証し