書も積もりし

小説、哲学、雑感など。誤字・脱字が多いのが哀しい

エメラルド(詩)

エメラルド

misty

海を見た、と君は言った
その海はエメラルド色の
静かで穏やかな波だったかい、
それとも、激しく、荒々しいうねりをあげる海だったかい
金色に輝いて、
どこまでも続く波の表面を潜ると、
全く知ることの無い海が広がって、
もっともっと、底へ
チョウチンアンコウシーラカンスが棲む深海へ
魚にはなれないけど、
鱗をもち、えら呼吸をして、
君のように自由に美しくこの世界を泳ぎ廻ってみたい
ねぇ、そこは、楽しいかい?
海を見たい、と僕は言った
エメラルド色に染まる大洋を、
いつ何時でも、眺めていたかった