書も積もりし

小説、哲学、雑感など。誤字・脱字が多いのが哀しい

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Dark Side Of The Moon(現代への批判)

Dark Side Of The Moon(現代への批判)序 ……がない。理念がない。パトスがない。遊びがない。希望がない。「僕らは今度こそ、希望の虚しい氾濫の中で溺死しそうです。」*1 溢れすぎているようで、内容がない。中身がない。総じて、「無い」ことが当たり前に…

ハッキング分子――インフルエンザ、天候、物流

社会の〈流れ〉(進行、過程)を停滞させるものがこの世にはありとあらゆるほどある。すぐに思いつくのは悪天候だ。たとえば人間の社会によって雨はあまり好ましくない(本当は恵みの雨なのだが)。大雨が降った日には交通システムに甚大な影響を与える。と…

1月の試み マルクスへの接近

去年の暮れから、僕にまた哲学熱が再来した。この半ば風邪気味による微熱との併用も手伝って、僕はサルトルの『方法の問題 弁証法理性的批判序説』を読み切った。この本を簡単に説明すると、序説、つまり本論たる「弁証法的理性批判」への準備段階として、サ…

仮面の太陽(小説)

仮面の太陽 作:光枝 初郎しらいちゃんへ 最初に太陽があった。真っ赤な太陽が南下して炎天の地獄を作りあげた後には、文句を言う奴など一人もいるはずはなかった。天気は蛇行し、気が付けば空には夕暮れが漂い、海辺には真っ赤だったはずの太陽も頭を垂れて…

よく見る夢のパティーン

前段階として、夢は小説になるか、お話として完成させることができるか、という点から話したいと思います笑 めんどくさかったら飛ばしてください。 実に強烈で、ものすごくイメージの豊かな不思議な夢を見た場合、またその夢の世界の輪郭がありありと残って…

レーニン『国家と革命』の途中までのまとめ&哲学について

図書館に立てこもっていたら割と急な雨に降られたので、時間の許す限りブログを書きます。昨日から、レーニンの『国家と革命』という比較的読みやすい本をよみはじめました。国家と革命 (ちくま学芸文庫)作者: ヴラジーミル・イリイッチレーニン,Vladimir Il…

マジで最近良書が集まりすぎて

本棚にも整理しきらないし、頭の中がパンクしているので、最近買ったりした大事な本(主に哲学書)をここで整理させてください。ドイツ・イデオロギー 新編輯版 (岩波文庫)作者: マルクス,エンゲルス,廣松渉,小林昌人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/…

プロジェクト「S」の整理(メモ書き)

仮にある学問的な好奇心・探求心に基づく勉強、読書、ある目的を持った調査をプロジェクトSと仮にしておいて、そのSのためにも幾つか自分が内発的におさえておきたい文脈が整理できたのでここに書きます。 ★ジュディス・バトラーという現代思想者基本的に…

存在と生活の条件に関する文献リスト

新年明けました。3月から4月にかけて、論文として1,2本にまとめたいと思っている内容が仮に「存在と生活の条件に関して」というものなんですが、この目的意識に沿ってまたあらためて哲学を勉強し直そうと思ったら、今にしてすでに本が増殖しすぎです汗 …