書も積もりし

小説、哲学、雑感など。誤字・脱字が多いのが哀しい

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『アンナ・カレーニナ』ノート(4) 

「アンナ・カレーニナ」に関するメモはこれでお終いです。遂に読んでしまいました。 深い喜びと、もうこの物語の続きを味わえないということに、妙な寂しさを覚えます。 まず、アンナとウロンスキイの悲哀めいた一シーン。 「アンナ! ぼくの愛の問題がここ…

「アンナ・カレーニナ」ノート (3)

今回はpp250~500くらいまでなんですが、すぐに集中力が切れる僕としては、『アンナ・カレーニナ』はかなりはまり込むことができます。まだ読了していないけど。ところどころ唸った所を紹介しますね。 『要は、自分の目的に向かって根気強く歩み続けることだ…

夏目漱石ロボットが現代の大衆小説を書くようになるとき

人工知能(AI)の進化について、文系癖という悪癖が出て情報収集を疎かにしたり、「うーんでもロボットがどんどん進出していくと人間の手仕事も減るわけだしいいじゃん」というお花畑な思考をしがちだったのですが、 AI関連でも、人工知能が文章を書く、…

2016年下半期読書ベスト20 ②

15位 ジェイムズ・ジョイス/ユリシーズⅠ 1章―10章まで。ジョイスについて何も知らずに読みはじめるとやはり困惑してしまう。しかし、何という自由さ、創造性。個人的には第3章の「意識の流れ」に則った自由散文がとても好き。人物関係がけっこう複雑…

『アンナ・カレーニナ』ノート(2)

今回は集英社から出ている世界文学全集シリーズ版の、100pp~250ppくらいまでが対象です。 ノート感覚でつけているので大した考察もないですが、一緒にトルストイの文章を味わいましょう。 それから、前回では触れませんでしたが、最小限の登場人物の整理を…

『アンナ・カレーニナ』ノート(1)

ロシアの大文豪作家、トルストイの『アンナ・カレーニナ』を読みはじめたのですが、めちゃくちゃ面白いです。トルストイは前に短篇を読んだことがあって、けっこう固い話だったので、そういうイメージで読みはじめてみたら、『アンナ・カレーニナ』は冒頭か…

2016年下半期読書ベスト20 ①

上半期を15作やったのですが、下半期は20作選びました。 11月までの読書なので、出るのが早いです(苦笑) また、下位のものはちょっと辛口になっていますがほとんど良い読書でした。20位~16位までを最初に!20位 カルペンティエール/失われた…

詩2つ

「同じ」最近この頃、朝方、幸福、夕方、ズドン。 夜には、プラマイゼロで、このヘビーローテーション 私、いる、いない、いる、幸せ、ある、ない、ある、 形だけの、提出物では、五丁目のお豆腐屋のお嬢さんはおとせない。 声うわずって、私、マリヤ様の聖…