書も積もりし

小説、哲学、雑感など。誤字・脱字が多いのが哀しい

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

迫害される狂人たち――排除型社会

まずはじめに、「一般人」というものは実在しない。それは計算されるもの、計算上の数学的な概念でしかない。ところが、法律やルールなどの《法》は、この一般人を全ての基準にして道路を作ったり労働法を整備する。だからこそ《法》なぞはやけっぱちな産物…

錦織全仏のこれまでの所感

僕はテニス観戦が大好きです。本格的にみはじめるようになったのは、錦織選手が2015年の全仏オープンで優勝候補優勝候補と期待される中、ベスト8で地元のツォンガ選手と激しい試合を見たことがキッカケでした。 この試合は激しいものでした。第二セットまで…

Darkside Of The Moon

……がない。理念がない。パトスがない。希望がない。「僕らは今度こそ、希望の虚しい氾濫の中で溺死しそうです」*1。溢れすぎているようで、内容がない。中身がない。つまり、「無い」ことが当たり前になりすぎている。平気な顔で存在する。たとえば理念がな…

反文明

文明のスピードが速すぎる。ドゥルーズの研究者である千葉雅也が『動きすぎてはいけない』で書きつけた、国家―社会―個人の領域における接続の過剰はさらに加速している。よく考えてみよう。二、三十年前のSF小説のアイデアはむしろほとんど現実化されてい…